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まずは事実を把握

今年のタマユタカの契約栽培はうまくいっているかも…などと思っていたのは幻想だった。今回は1,000kg収穫の予定だったのに、実際に買えたのは600㎏ほど。まあ、それは仕方ない。

問題はその後だった。この村から今年は全部で6,500kg収穫する予定で苗を配布したのに、これ以上はもう出荷できないとのこと。

「え、なんでなんで?ほかの農家の畑は?」と慌てて聞く。農家Aは植え遅れた、農家Bは小さなイモばかり、農家Cは村内のトラブルで除草が遅れた、農家Dは…と担当スタッフがぼそぼそ説明する。

耐えかねてそれを遮り「それで畑の写真は?」と聞くとスマホの電池が切れて撮れなかったと、お決まりの言い訳。

その声の調子から察するに、私に知らせたくない不都合な事実があるのだろう。農家が他社に売ってしまったのか、それとももっとタチの悪い理由なのか…疑心暗鬼になりそうな心を、深く呼吸して静めた。

別のスタッフに指示し、来週早々に残りの村々へ調査に行き、収穫できる畑の面積を測る段取りをつける。どんな失敗も、まずは事実を正確に把握すること。それから解決の道筋をさがす。

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